プロラインでは、各アカウントでの登録者(友だち)ごとにユーザーID(uid)が割り振られますので、
その仕様を利用して、別のアカウントでの配信を制御することや、登録者Aの行動にあわせて登録者Bへ配信する仕組みなども作れます。
例えば、
- 新しいLINE公式アカウントに登録すると、元のLINE公式アカウントでの配信を止める仕組み
- 学習塾のアカウントなどで「生徒用LINE公式アカウント」と「親用LINE公式アカウント」を用意して、
生徒が学習動画を見る(シナリオ移動する)と親にも通知される(親用の特定のシナリオ移動が発動)仕組み - お子さんの安否確認を親御様側が確認する仕組み(あるいはその逆)
なども可能です。
(1つのLINE公式アカウント内でシナリオで管理するようなことも可能です。)
今回は、
・新しいLINE公式アカウントに登録すると、元のLINE公式アカウントでの配信を止める仕組み
と
・登録者Aの動作(シナリオ移動する)を登録者Bに通知するための仕組み(同アカウント内で管理)
の方法についてお伝えいたします。
新しいLINE公式アカウントに登録すると、元のLINE公式アカウントでの配信を止める仕組み
この設定を活用することによって
例えば、『運用中のメインLINE公式アカウント』から『新たに誘導するLINE公式アカウント』に登録を誘導する際に
未登録の方にのみリマインドを送ることなど可能になります。
(※どちらのLINE公式アカウントもプロラインと連携してある必要があります。)
以下、文中では、
・運用中のメインLINE公式アカウント(以下、メインLINE)
・新たに誘導するLINE公式アカウント(以下、新規LINE)として説明します。
設定の流れは、以下の通りです。
①メインLINEから新規LINEに誘導する際に、新規LINEの友だちの 『free1』 に「メインLINEのユーザーID(uid)」を自動的に登録するように設定する。
②新規LINEに登録されたら、『free1』 の情報を使って、メインLINEのリマインドシナリオを解除する命令を送る。
それでは、一つずつ説明します。
新規LINE での事前準備(プロラインと連携済み)
まず、先にLINEログイン連携の設定を行っておきます。
そして、新規LINEの登録時にあいさつメッセージを送る用のシナリオを作成して、「このシナリオに登録するQRコード等」のURLをコピーしておきます。
例:https://xxxxxxxx.autosns.app/addfriend/s/YYYYYYYYYY/@123abcd
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メインLINE での操作(プロラインと連携済み)
メインLINEの管理画面で超ステップ配信のページを開いて
新規LINEに登録を促すためのリマインドシナリオを作成するために
『新規作成』をクリックしてください。
シナリオの名前は「リマインドシナリオ」などとして下さい。
そして、『新規メッセージ』をクリックして
メッセージ欄に
上でコピーした新規LINEの「このシナリオに登録するQRコード等」のURLの末尾に ?free1=[[uid]] を付けて案内します。(下図参照)
例)
https://xxxxxxxx.autosns.app/addfriend/s/YYYYYYYYYY/@123abcd?free1=[[uid]]
(※ここからの登録時でメインLINEでのユーザーIDが新規LINEのfree1欄に引き継がれます。)
メッセージにURLを載せる場合にはURLの設定で 『LINE内ブラウザで開く』 にチェックを入れると、画面遷移がスムーズになります。
ボタンや画像などでURLを案内する場合も同様です。
次に、管理画面の
[超ステップ配信 > シナリオ移動のカスタマイズ] をクリックすると、作成した「リマインドシナリオ」のシナリオ移動をカスタマイズするページに遷移しますので、
『新規シナリオ移動』をクリックして、
『登録:なし』
『解除:リマインドシナリオ』の設定で作成します。
そして、その下にある▼外部システム連携したい場合▼をクリックして、
「外部システム連携用の実行URL」のURLをコピーしておきます。
例)
https://autosns.jp/api/call-beacon/ZZZZZZZZZZ/[[uid]]
再度 新規LINE での操作
[超ステップ配信 > シナリオ移動のカスタマイズ] をクリックして
「新規LINEあいさつ」というシナリオを選択した上で、
同様に『新規シナリオ移動』をクリックし、
『登録:なし』、『解除:なし』 のシナリオ移動を作成します。
「実行時に外部プログラムを実行する」で、先ほどコピーした「外部システム連携用の実行URL」のURLを貼り付けて、
最後の[[uid]]を[[free1]]に書き換えます。
例)
https://autosns.jp/api/call-beacon/ZZZZZZZZZZ/[[free1]]
そして、左メニューで『あいさつメッセージ』をクリックして、
「友だち追加時の最初のシナリオ(初期登録シナリオ)」の
『このシナリオの編集ページに移動』をクリックして、
1通目のメッセージの編集画面の
「送信後、シナリオ移動する」にチェックを入れて、作成したシナリオ移動を選択して保存してください。
以上で、メインLINEから新規LINEに誘導して登録された際に、
登録者のみメインLINEのリマインドシナリオが解除されて、
未登録者はリマインドメッセージが継続する動作となります。
今回の方法では、友だち追加時に free1 に自動的に入力させていますが、
例えばアンケートフォームの質問に free1 を追加して、手動で入力させる方法もあります。
登録者Aの動作(シナリオ移動する)を登録者Bに通知するための仕組み
(同アカウント内で管理)
例えば、学習塾などのLINE公式アカウント内で、生徒と親のアカウントを紐づけることによって
生徒が学習動画を見る(シナリオ移動する)と、親側に通知する(親用の特定のシナリオ移動が発動)仕組みを設定することができます。
その場合に、生徒が既にLINE公式アカウントに友達登録しているかどうかによって紐付け方が異なるため、
状況に合わせた紐付け方についての場合分けとともに説明します。
まず生徒AがLINE公式アカウントの友だちではない場合には、
親に対して「生徒Aに以下のURLを送って友だち追加してもらってください」と案内する必要があります。
その時に案内するURLの取得方法は以下のとおりです。
生徒がアカウントの登録者でない場合『親が生徒に送るための専用の友達追加URLの取得方法』
[超ステップ配信 > ステップ配信シナリオ] で『生徒登録シナリオ』などを作成して「このシナリオに登録するQRコード等」を使うとスムーズです。
(事前にLINEログイン連携が必要になります。)
そして、このシナリオに登録する『URL』をコピーします。
登録URLが例えば https://XXXXXXXX.autosns.app/addfriend/s/YYYYYYYY/@123abcd とすると、
最後に ?free1=[[uid]]を付けて、
https://XXXXXXXX.autosns.app/addfriend/s/YYYYYYYY/@123abcd?free1=[[uid]]
のようにしてください。
その状態で親Bに対して
「生徒Aに以下のURLを送って友だち追加してもらってください」と案内した場合に
https://XXXXXXXX.autosns.app/addfriend/s/YYYYYYYY/@123abcd?free1=[[uid]]
こちらのURLから生徒Aが登録すると、生徒Aの free1 というユーザー情報に、親BのユーザーIDが記録される状態になります。
生徒がアカウントの登録者の場合の『生徒に親のユーザーIDを紐づけるための方法』
既に生徒AがLINE公式アカウントの友だちである場合は、
まず、親Bにメッセージで親BのユーザーIDを伝えます。
例えば、以下のように親Bにお送りいただくと
『あなたのユーザーIDは、[[uid]]です。』
[[uid]]という箇所が自動的に親BのユーザーIDに変換されます。(例えば、以下のように配信されます。)
そして親Bに対してユーザーIDを生徒Aに伝えてもらってから
質問項目に [[free1]] を含むアンケートフォームに生徒Aを誘導します。
フォームで[[free1]] を質問項目に入れる方法は、
以下のように『作成済みの質問 またはユーザー情報』をクリックして、
下にスクロールして[[free1]]という箇所をクリックして質問項目に追加します。
フリー項目1 [[free1]] を開いて、以下のように入力するとわかりやすくなります。
フォームを送信すると、以下のように表示されます。
そして、生徒Aに親BのユーザーIDを入力していただくことによって、
生徒Aの free1 というユーザー情報に、親BのユーザーIDが記録される状態になり紐づきます。
生徒側のシナリオ移動で親に通知する仕組みの作り方
その上で、例えば生徒AのLINE上で動画を視聴したらフォームが表示されて、そのフォームを回答したらシナリオ移動する仕組みを作成するとします。
参考記事:10ステップの作成方法(シナリオ作成→コンテンツページ誘導→アンケート回答で次のシナリオへ移動)
参考記事:動画を再生しないとフォーム回答できないようにする方法(プロラインプレイヤーの機能)
そのシナリオ移動によって親Bに「視聴が完了しました」というメッセージを送るという連動をしたい場合には、
[超ステップ配信 > ステップ配信シナリオ] で
親B用の「視聴が完了しました」というメッセージを送るシナリオを作成してから、
次に、管理画面の
[超ステップ配信 > シナリオ移動のカスタマイズ] をクリックすると、作成した「視聴が完了しましたシナリオ」のシナリオ移動をカスタマイズするページに遷移しますので、
「▼外部システム連携したい場合▼」を開いて
「外部システム連携用の実行URL」をメモしておきます。
https://autosns.jp/api/call-beacon/XXXXXXXX/[[uid]]
生徒Aが視聴後ボタンを押した際に、シナリオ移動を発動する設定にします。
例えば、移動先のシナリオでは「今日も動画で学べましたね!」の様な簡単なメッセージを送るとします。
次に、同じように管理画面の
[超ステップ配信 > シナリオ移動のカスタマイズ] をクリックすると、作成した「今日も動画で学べましたね!」のシナリオ移動をカスタマイズするページに遷移しますので、
「▼外部システム連携したい場合▼」を開いて
「実行時に外部プログラムを実行する」にチェックを入れて、
実行時に読み込む外部プログラムのURL に先ほどメモした「外部システム連携用の実行URL」を貼り付けます。
メモしたURLは以下の形式になっているかと思います。
https://autosns.jp/api/call-beacon/XXXXXXXX/[[uid]]
※末尾の [[uid]]を [[free1]] に変更して貼り付けてください。
この内容で、生徒Aの [[free1]] に 親BのユーザーID が入っているので、
生徒が「今日も動画で学べましたね!」のシナリオに移動した際に親Bに対して「視聴が完了しました」に登録するシナリオ移動が発動するようになります。